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シリケンイモリの飼い方|アカハライモリとの違い・必要なもの

シリケンイモリの飼い方とアカハライモリとの違い・必要なもの

シリケンイモリは、奄美諸島と沖縄諸島だけにすむ日本固有のイモリです。アカハライモリと同じイモリ属(Cynops)で、お腹が赤〜黄色という見た目も似ていますが、繁殖期以外は陸の上で暮らす時間が長いこと、原産地の冬が東京より10℃前後暖かいこと、そして2つの亜種に分かれていて、環境省のレッドリストでの扱いが違うことが、飼うときの大きな違いになります。

この記事では、シリケンイモリを飼う前に知っておきたいことを「アカハライモリとの差」を中心にまとめました。数字はすべて出典つきで、公的な資料で確かめられなかった項目は「資料なし」と書いています。

シリケンイモリ(Cynops ensicauda)の写真
写真: Neil Dalphin(Wikimedia Commons)・CC0・改変あり(リサイズ)

この記事の根拠:環境省の第5次レッドデータブック(2026年3月公表。オキナワシリケンイモリ・アマミシリケンイモリ・アカハライモリの解説)、環境省の国内希少野生動植物種一覧、気象庁の平年値、即売イベント主催者の公式発表を整理したものです(2026年10月6日時点で確認)。シリケンイモリの飼育の実体験を記したものではありません。

目次

【結論】シリケンイモリの飼い方の早見表

知りたいこと資料で分かること出典
どんな生き物?奄美諸島と沖縄諸島にすむ日本固有のイモリ。アマミシリケンイモリとオキナワシリケンイモリの2亜種がいる環境省 第5次RDB
大きさオキナワシリケンイモリは全長106〜179mm程度。アカハライモリ(全長70〜140mm)より一回り大きい環境省 第5次RDB
水と陸のどちらで暮らす?一年を通して湿った林床や草地にすみ、繁殖期以外は基本的に陸上生活(オキナワ)。水に入るのはおもに繁殖期環境省 第5次RDB
原産地の冬の気温1月の平均気温は名瀬15.0℃・那覇17.3℃。東京(5.4℃)より10℃前後高い気象庁 平年値
飼育の適温・寿命の年数適温は公的・学術資料では確認できず。寿命は飼育下で36年以上生きたオキナワのオスの記録がある(学術論文・1匹。詳しくはシリケンイモリの寿命・毒・値段)。環境省は「長寿命な動物」と記載Shiroma ほか 2023/環境省 第5次RDB
レッドリストオキナワ=絶滅危惧ⅠB類(EN)、アマミ=準絶滅危惧(NT)環境省 第5次RL
売買は法律で禁止?国内希少野生動植物種には指定されていない(2026年10月6日確認)。イベントでの販売自粛は主催者の自主ルールで、対象は野生個体環境省/コウレプ公式
表1 シリケンイモリの飼い方の早見表(2026年10月6日確認)

このページはシリケンイモリの記事の入口です。アカハライモリとの見分け方(シリケンイモリとアカハライモリの違い)と、寿命・毒・値段(シリケンイモリの寿命・毒・値段)、繁殖・卵・幼生(シリケンイモリの繁殖・卵・幼生)を公開済みです。

シリケンイモリとは|アマミとオキナワの2亜種がいる

シリケンイモリ(Cynops ensicauda)は、以前は1つの種としてまとめて扱われることが多かったイモリです。環境省の第5次レッドデータブックは、奄美諸島と沖縄諸島の集団のあいだで遺伝的な分化の程度が大きく、形の違いもはっきりしていることから、最近は奄美のアマミシリケンイモリ(基亜種 C. e. ensicauda)と沖縄のオキナワシリケンイモリ(C. e. popei)の2亜種として扱われるようになった、と説明しています。

同じ資料は、分類が変わったのが比較的最近なので、自治体のレッドリストや法令、文献では分類変更前の「シリケンイモリ」としてまとめて扱われている場合があると注意しています。お店やイベントで「シリケンイモリ」とだけ書かれている個体も、どちらの亜種かを確かめておくと、あとで調べものをするときに迷いません。

シリケンイモリの2亜種の図解。アマミシリケンイモリは奄美諸島の奄美大島・加計呂麻島・請島・与路島・枝手久島・江仁屋離に分布し環境省第5次レッドリストで準絶滅危惧。オキナワシリケンイモリは沖縄島・瀬底島・浜比嘉島・渡名喜島・座間味島・阿嘉島・慶留間島・外地島・渡嘉敷島・前島に分布し絶滅危惧ⅠB類。1月の平均気温は名瀬15.0℃、那覇17.3℃、東京5.4℃
図 シリケンイモリの2亜種が分布する島と環境省レッドリストの区分(出典: 環境省 第5次レッドデータブック、気象庁 平年値。島の配置は模式図。いきものばかり作成)
項目アマミシリケンイモリオキナワシリケンイモリ
学名Cynops ensicauda ensicauda(基亜種)Cynops ensicauda popei
分布奄美諸島の6島(奄美大島・加計呂麻島・請島・与路島・枝手久島・江仁屋離)。同じ資料の概要欄は「5島」と記載沖縄諸島の10島(沖縄島・瀬底島・浜比嘉島・渡名喜島・座間味島・阿嘉島・慶留間島・外地島・渡嘉敷島・前島)
大きさ頭胴長 オス50〜75mm・メス60〜80mm程度(全長の記載なし)全長106〜179mm程度。頭胴長 オス50〜63mm・メス53〜82mm程度
背中の模様黒褐色で、背の両脇に朱色〜黄色の途切れた線状の模様を持つことが多い黒褐色。ほぼ半数の個体で、背中の中央に黄白色の地衣類のような斑紋が出る
お腹どちらも朱色〜橙色・黄色に、黒褐色の不規則な斑紋。指の下面も橙色〜黄色
繁殖期おもに11〜6月おもに11〜6月(地域によっては9月まで)
環境省 第5次RL準絶滅危惧(NT)絶滅危惧ⅠB類(EN)
県のRL(令和6年度末時点)鹿児島県: 準絶滅危惧沖縄県: 準絶滅危惧(NT)
保護に係る法令指定(令和7年度末時点)どちらも「指定なし」
表2 アマミシリケンイモリとオキナワシリケンイモリの比較(出典: 環境省 第5次レッドデータブック 富永篤・松井正文 2026)

アマミシリケンイモリの分布は、同じ解説の中で「奄美諸島の5島に広く分布」(概要)と「6島(…)の合計809.2km²」(分布域)の2通りに書かれています。この記事では島の名前が並んでいる分布域の記述(6島)を表に載せ、食い違いがあることもそのまま示しました。

アカハライモリとの違い|飼うときに効いてくる5つの差

見た目の見分け方は別の記事で扱っているので、ここでは飼育の組み立てに関わる差だけを並べます。アカハライモリ側の数字は、同じ環境省の第5次レッドデータブックのアカハライモリの解説からとりました。アカハライモリそのものの特徴はアカハライモリとは?生態・特徴にまとめています。

見た目の見分け方(大きさ・尾・背中・産地)と、同じ水槽で飼えるか・交雑・毒の強さについては、シリケンイモリとアカハライモリの違い|見分け方・飼いやすさ・混泳で部位別の表にまとめました。

項目アカハライモリシリケンイモリ飼育で効くところ
大人の暮らし方陸で育ったあと、3歳で性成熟して水中に留まるようになると考えられている一年を通して湿った林床や草地にすみ、繁殖期以外は基本的に陸上(オキナワ)。アマミは「湿地の水中など」にもすむと記載陸地の広さ・湿り気の比重が大きくなる
大きさ全長70〜140mm全長106〜179mm(オキナワ)同じ匹数なら一回り広い容器が要る
繁殖期求愛は4〜7月と秋おもに11〜6月水を張っておく時期の考え方が違う(繁殖の記事で資料ごとに比較)
原産地の冬本州・四国・九州の低地から山地奄美・沖縄。1月の平均気温は名瀬15.0℃・那覇17.3℃冬の室温の下がり方を先に確認する
オスの婚姻色青白色の婚姻色が出る繁殖期でも白色の婚姻色は出ない(オキナワ)オスメスの見分けにアカハライモリの方法がそのまま使えない
表3 アカハライモリとシリケンイモリの飼育条件の差(出典: 環境省 第5次レッドデータブック「アカハライモリ」「オキナワシリケンイモリ」「アマミシリケンイモリ」、気象庁 平年値)

いちばん大きいのは1行目です。アカハライモリは大人になると水中で過ごす時間が長くなるため、水を多めにした水槽で飼われることが多い生き物です(アカハライモリの水槽レイアウト)。シリケンイモリは、環境省の解説を読む限り、野外では水場に来るのは主に繁殖期です。アカハライモリと同じ水槽の作り方をそのまま当てはめず、陸地を広めにとる前提で組み立てると、生活のしかたとの食い違いが小さくなります。

原産地の気温から考える温度管理

シリケンイモリの飼育に向く温度を数字で示した公的・学術資料は、今回の確認では見つかりませんでした。そこで、手がかりとして原産地と東京の気温の平年値を並べます。気象庁の観測所は市街地にあり、イモリがすむ森の中や水辺の温度とは違う点に注意してください。

観測地点1月 平均/日最低2月 平均/日最低7月 平均/日最高8月 平均/日最高
名瀬(奄美大島)15.0℃/12.2℃15.3℃/12.4℃28.8℃/32.3℃28.5℃/32.0℃
那覇(沖縄島)17.3℃/14.9℃17.5℃/15.1℃29.1℃/31.9℃29.0℃/31.8℃
東京5.4℃/1.2℃6.1℃/2.1℃25.7℃/29.9℃26.9℃/31.3℃
表4 原産地と東京の気温の平年値(気象庁 1991〜2020年の平年値。気温は空気の温度で、水温ではありません)

表から読み取れるのは次の2点です。

  • 冬の差が大きい:1月の平均気温は、名瀬・那覇が東京より約10〜12℃高く、日最低気温も名瀬12.2℃・那覇14.9℃と、東京の1.2℃とは大きく違います。原産地にはアカハライモリの生息地のような冷え込む冬がありません
  • 夏の差は小さい:8月の日最高気温は名瀬32.0℃・那覇31.8℃・東京31.3℃でほぼ同じです。暑さへの強さを示した資料は確認できず、「南の生き物だから夏は暑くても平気」とは言えません

このため、冬に部屋の温度がどこまで下がるかを、お迎えの前に温度計で確かめておくのが現実的です。原産地の冬の気温より大きく冷え込む部屋なら、ヒーターや置き場所の見直しを検討することになります。ヒーターの種類や水温を測る道具の考え方は、アカハライモリ向けですがアカハライモリの水温|適温・夏の高水温対策と冬のヒーターが参考になります。ただし、アカハライモリのように冬眠させてよいかを示したシリケンイモリの資料は確認できなかったので、冬眠を前提にした管理はこの記事ではすすめません。

飼育に必要なもの|陸地を中心にそろえる

シリケンイモリ専用の飼育用品の基準を示した公的資料は見つからなかったため、ここでは環境省の解説に書かれた暮らし方から「なぜ要るか」を説明できるものだけを並べます。具体的な製品の選び方は、アカハライモリ向けのアカハライモリの飼育セット完全版と共通する部分が多いので、そちらで確認してください。

用意するものなぜ要るか(資料の記述)アカハライモリとの違い
フタのできる容器陸で歩き回る時間が長い生き物なので、すき間から出られない作りにする考え方は同じ。体が大きいぶん容器は一回り広く
広めの陸地繁殖期以外は基本的に陸上生活(オキナワ)アカハライモリより陸の比率を大きくする
湿り気を保てる床材と隠れ家一年を通して湿った林床や草地にすむ乾いた陸地ではなく、湿った場所を用意する
浅い水場繁殖はため池などの止水や流れのゆるい流水で行う。アマミは湿地の水中にもすむ水を主役にしない。入りたいときに入れる水場
温度計原産地の冬は東京より10℃前後暖かい(表4)冬の最低温度を把握するために、より重要
表5 シリケンイモリの飼育に用意するものと、その根拠

餌については、環境省の解説に食べ物の記載がなく、飼育下で何をどれだけ与えるかを示した公的・学術資料も今回は確認できませんでした。同じイモリ属のアカハライモリで使われる人工飼料・冷凍赤虫・生き餌の違いはアカハライモリの餌の種類で比べていますが、シリケンイモリに同じものが合うかを確かめた資料はないので、お迎えのときに販売者が何を与えていたかを聞いておくのが確実です。

毒についても、シリケンイモリの解説には記載がありません。アカハライモリについては、同じ環境省の資料が「強い神経毒をもつ」と書いています。シリケンイモリの毒の強さを同じ方法で比べた資料は確認できていないため、触ったあとは手を洗う、目や口を触らないという、アカハライモリと同じ扱いにしておくのが安全です(アカハライモリの毒は危険?触った時の症状と対処)。

沖縄産のシリケンイモリからテトロドトキシンが検出されたという論文と、触った後の手順はシリケンイモリの寿命・毒・値段にまとめました。

お迎えの前に知っておきたい|販売と採集の現状

シリケンイモリは、環境省の解説の中で、数が減っている理由の1つとして飼育・販売目的の採集が挙げられている生き物です。オキナワシリケンイモリの解説は「観賞用としての販売目的の成体の乱獲等が個体数減少の原因と考えられる」「県外都市地区の多くのペットショップで販売されている」と書き、アマミシリケンイモリの解説も「安価な価格で売買されており、他の種よりも高い捕獲圧にさらされている」としています。

法律で売買が禁止されているわけではない

2026年10月6日に環境省の国内希少野生動植物種の一覧(種の保存法に基づく指定。「令和7年2月現在、国内希少野生動植物種は458種」と記載)を確認したところ、イモリ科で載っているのはイボイモリだけで、シリケンイモリは指定されていませんでした。環境省のレッドデータブックの「保護に係る法令指定状況(令和7年度末時点)」も、2亜種とも「指定なし」です。

イベントでは「野生個体」の販売自粛が呼びかけられている

一方で、爬虫類・両生類の即売イベントの主催者には、野生個体のシリケンイモリの取り扱いの自粛を出品者に求めているところがあります。たとえばコウレプの運営事務局は、即売会やネットで「ミヤコヒキガエル及びシリケンイモリが最も多く販売されていることが確認されました」とし、野生個体のシリケンイモリについて「生息地ごとの条例により規制対象となる可能性があり、動物愛護法上の規制も今後加わる方向です」と説明しています。これは法律による禁止ではなく、主催者からのお願い(自主ルール)です。各イベントの動きは爬虫類イベントはなくなる?2026年の規制と中止の現状にまとめています。

通販サイトの一覧ページで確認できた掲載価格と、販売自粛を呼びかけている主催者の一覧、両生類の販売と動物取扱業の関係は、シリケンイモリの寿命・毒・値段|相場と販売自粛の現状で表にしています。

飼う側としてできるのは、次の3つです。

  • 繁殖個体か野生個体かを販売者に確認する:自粛の対象は野生個体です。分からない場合は、その旨も含めて聞いておく
  • 亜種と産地を確認する:アマミとオキナワは遺伝的にも形の上でも大きく分かれていると環境省は説明しています。混ぜて殖やすことは避けられるようにしておく
  • 飼えなくなっても野外に放さない:原産地以外に放すのはもちろん、原産地でも別の島や別の亜種の集団に混ざるおそれがあります。採集や放流の考え方はアカハライモリの例ですがアカハライモリの採集は禁止?も参考になります

環境省の第5次レッドリストで、日本のイモリ科がどの区分に載っているかはアカハライモリは絶滅危惧種?の一覧で比べられます。

公的・学術資料で確認できなかったこと

飼育ブログや動画ではよく書かれているものの、今回確認した公的・学術資料には見当たらなかった項目です。数字を見かけたときは、どの資料に基づくかを確かめてください。

項目確認できたこと確認できなかったこと
寿命環境省は「長寿命な動物」と記載。飼育下で36年以上の記録(Shiroma ほか 2023・オキナワのオス1匹)平均寿命、野外での年数
適温原産地の気温の平年値(表4)飼育に向く気温・水温の範囲、暑さの限界
冬眠—飼育下で冬眠させてよいか
餌—野外での食べ物、飼育下の餌の種類と頻度
毒の強さアカハライモリは「強い神経毒」(環境省)シリケンイモリの毒の強さ、アカハライモリとの比較
アカハライモリとの交雑—同じ水槽で交雑するか
表6 シリケンイモリについて公的・学術資料で確認できたこと・できなかったこと(2026年10月6日時点・寿命の行は10月8日に更新)

よくある質問

アカハライモリと同じ水槽で飼えますか?

一緒に飼ってよいかを確かめた公的・学術資料は見つかりませんでした。資料から言えるのは、シリケンイモリ(オキナワ)は全長106〜179mmでアカハライモリ(70〜140mm)より大きく、暮らし方も陸の比重が大きいという違いがあることです。大きさの違う個体を一緒にしたときのトラブルはアカハライモリの共食いや喧嘩を防ぐで扱っています。交雑するかどうかも資料では確認できなかったため、分けて飼うのが無難です。

冬にヒーターは必要ですか?

何℃以下でヒーターが要るかを示した資料は確認できませんでした。判断の材料になるのは原産地の気温で、1月の平均気温は名瀬15.0℃・那覇17.3℃、日最低気温でも12.2℃・14.9℃です(気象庁 平年値)。冬の部屋がこれより大きく冷え込むかどうかを温度計で確かめ、冷え込むなら置き場所の変更やヒーターを検討してください。

シリケンイモリは販売禁止になったのですか?

2026年10月6日時点で、シリケンイモリは種の保存法の国内希少野生動植物種に指定されておらず、環境省のレッドデータブックでも保護に係る法令指定は「指定なし」です。イベントで見かける「販売自粛」は、主催者が野生個体について出品者にお願いしている自主ルールです。生息地の条例などで場所ごとの決まりがある可能性は、コウレプの文面でも触れられています。

シリケンイモリの寿命は何年ですか?

飼育下では、オキナワシリケンイモリのオスが36年以上生きた記録が2023年の学術論文(Current Herpetology)で報告されています(1匹の記録。資料ごとの年数はシリケンイモリの寿命・毒・値段で比べています)。平均寿命や野生での寿命を示した資料は確認できませんでした。環境省の第5次レッドデータブックは、2亜種とも「長寿命な動物であり、再生産力はあまり高くない動物と考えられ」と書いています。成熟までには数年かかると考えられている点も、同じ資料に書かれています。飼い始める前に、長く世話を続けられるかを考えておくとよいでしょう。

あわせて読みたい:ウーパールーパーの飼い方|必要なもの・水温・餌・寿命の入門ガイド

まとめ|陸地中心・冬の温度・亜種と出どころの確認

  • シリケンイモリは奄美諸島・沖縄諸島の固有種で、アマミ(NT)とオキナワ(EN)の2亜種がいる
  • 繁殖期以外は基本的に陸上で暮らす(オキナワ)ため、アカハライモリより陸地を広く、湿った場所を多めにする
  • 原産地の1月の平均気温は名瀬15.0℃・那覇17.3℃。冬の部屋の冷え込みを先に確かめる
  • 適温・餌・毒の強さの比較・平均寿命は、公的・学術資料では確認できなかった(寿命は飼育下36年以上の記録が1件ある)
  • 売買は法律で禁止されていないが、野生個体はイベントで販売自粛が呼びかけられている。繁殖個体か・どちらの亜種かを確認し、野外には放さない

同じイモリ属のアカハライモリの飼い方はアカハライモリの飼い方完全ガイドにまとめています。シリケンイモリとの違いを比べながら読むと、どこを変えればよいかが分かりやすくなります。

シリケンイモリの記事一覧(読む順)

上から順に読むと、ひととおりの情報がそろうように並べています。各記事の冒頭にある「◯本目」は、この一覧の並び順です。

参考資料

  • 富永篤・松井正文(2026)オキナワシリケンイモリ. 環境省(編)第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物, pp. 466-470(絶滅危惧ⅠB類・沖縄諸島10島・全長106〜179mm・繁殖期・繁殖期以外は基本的に陸上生活・沖縄県RL・法令指定なし。CC BY 4.0。2026年10月6日確認)
  • 富永篤・松井正文(2026)アマミシリケンイモリ. 環境省(編)第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物, pp. 647-651(準絶滅危惧・奄美諸島の5島/6島・頭胴長・鹿児島県RL・法令指定なし。CC BY 4.0。2026年10月6日確認)
  • 富永篤・松井正文(2026)アカハライモリ. 環境省(編)第5次レッドデータブック:絶滅のおそれのある日本の野生生物, pp. 652-656(全長70〜140mm・3歳で性成熟して水中に留まる・求愛は4〜7月と秋・婚姻色・強い神経毒。2026年10月6日確認)
  • 環境省 国内希少野生動植物種一覧(「令和7年2月現在、国内希少野生動植物種は458種」。イモリ科はイボイモリのみ。2026年10月6日確認)
  • 気象庁 過去の気象データ 平年値(1991〜2020年): 名瀬/那覇/東京(月別の平均・日最高・日最低気温。2026年10月6日確認)
  • コウレプ公式「一部生体販売自粛のお願い」(野生個体のミヤコヒキガエル・シリケンイモリほか。2026年10月6日確認)
  • 写真: Neil Dalphin, Showing off the sword tail(Wikimedia Commons・CC0)
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