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【初心者向け】まりものの正しい育て方!水換え・置き場所・夏の対策まで徹底解説

北海道のお土産屋さんや、おしゃれなインテリア雑貨のお店で見かける、緑色で丸くて愛らしい「まりも」。

一目惚れしてお家に迎えたものの、どうやってお世話すればいいのか分からずに困っていませんか?

「植物だから毎日お水をあげなきゃいけないの?」

「気づいたら少し茶色くなってきた気がするけれど、枯れちゃったの?」

このように不安になる方も多いのではないでしょうか。

まりもは非常に寿命が長く、コツさえ掴めば中学生の皆さんでも10年、20年と一緒に暮らすことができます。

この記事では、まりもを元気に長生きさせるための正しい飼育方法を、分かりやすく丁寧にお伝えします。お気に入りのまりもを枯らさないために、ぜひ最後まで読んでみてくださいね。

目次

まりもの正しい育て方と水換え・置き場所・夏の対策

まりもを健康に育てるための基本ルールは、実はたったの3つしかありません。それは「水換え」「置き場所」そして最大の難関である「夏の暑さ対策」です。これらについて、具体的な方法を詳しく見ていきましょう。

週1回でOK!元気に育てる水換えの基本

まりもを育てるうえで、最も大切なお手入れが定期的な水換えです。なぜなら、狭い容器の中の水は、時間が経つと酸素が減ったり雑菌が増えたりして、まりもが呼吸できなくなってしまうからです。基本的には、1週間に1回を目安に容器の水をすべて新しいものに取り換えましょう。

「水道水をそのまま使っていいの?」と疑問に思うかもしれません。

結論から言うと、カルキ抜きをしていない水道水をそのまま使って大丈夫です。水道水に含まれる微量の塩素(カルキ)には、容器の中に嫌なカビやアオミドロという雑草のような藻が繁殖するのを防げるというメリットがあります。わざわざ熱帯魚用の薬などでカルキを抜く必要はありません。

夏は週に2回!季節で変わる水換えの回数

季節によって水換えの頻度を調整することが、長生きさせる秘訣です。気温が低い冬場は水が傷みにくいため、2週間に1回程度でも問題ありません。しかし、気温が上がる夏場は水中の雑菌が急激に繁殖しやすくなります。そのため、夏場は最低でも週に2回、できれば3日に1回くらいのペースでお水を換えてあげるのが理想的です。

水道水は冷ましてから!温度の急な変化はNG

水換えをするとき、蛇口から出たばかりのキンキンに冷えた水や、ぬるま湯をそのまま注ぐのは避けてください。まりもは急激な温度変化にとても弱い生き物です。汲みたての水道水を使う場合は、しばらく室温になじませてから使うか、容器の水と同じくらいの温度であることを確かめてから優しく注いげるようにしましょう。

直射日光はNG!まりもが喜ぶ置き場所の選び方

次に重要なのが、まりもを置く「お部屋の場所」です。まりもは植物なので日光を浴びて光合成を行いますが、強い光はかえって毒になってしまいます。お部屋の中で一番心地よい避暑地のような場所を見つけてあげましょう。

光が強すぎると、まりものの体が日焼けして茶色く傷んでしまうことがあります。自然界でのまりもは、北海道の阿寒湖(あかんこ)という冷たくて深い湖の底で暮らしています。つまり、木々の隙間から差し込むような、ごくわずかな光の届く場所が本来の家なのです。そのため、お家で育てる際も直射日光を避けた場所に置くのが基本となります。

また、直射日光が良くない理由には、「光阻害(ひかりそがい)」と呼ばれる現象が深く関係しています。共同研究機関である神奈川大学などが発表した研究成果によると、マリモは低水温のときに急激に強い日光にさらされると、光合成を行う力が著しく低下する深刻なダメージを受けることが判明しています。一度低下した光合成能力は回復するまでに20〜30日もかかってしまうため、光の強すぎる窓辺などに置くのは絶対に避けてあげましょう。

ベストは「レースのカーテン越し」の優しい光

まりもにとって最も快適な置き場所は、直射日光の当たらない「レースのカーテン越し」の窓辺や、お部屋の蛍光灯・LEDライトの光が優しく届くテーブルの上です。ほんのり明るいと感じる場所であれば、お部屋の照明だけでも十分に光合成をして育つことができます。

カーテンが閉まる閉めっぱなしの部屋は注意

旅行や平日の留守中に、カーテンを完全に閉めきった真っ暗な部屋に置き去りにするのは避けてください。光が全く入らない状態が何日も続くと、まりもは光合成ができずにエネルギー切れを起こし、弱ってしまいます。お出かけの際も、少しだけカーテンを開けておくか、日当たりの悪すぎない玄関などに移動させてあげると安心です。

100均で大丈夫?お気に入りの容器を見つけよう

「まりもを買ったときのプラスチックのパックのまま育てていいの?」という質問をよくいただきます。お世話のしやすさやお部屋のインテリアに合わせて、自分好みの容器にお引っ越しさせてあげましょう。

結論として、100円ショップで売られているガラス瓶やプラスチックの容器で全く問題ありません。まりもはとても小さく、根っこを張ることもないため、水の量がある程度入る容器であれば形は自由です。私の友人は、お気に入りのジャムの空き瓶を綺麗に洗ってまりものの家にしていましたが、10年経った今でも元気に暮らしています。

蓋(ふた)は閉める?ホコリ対策と空気の通り道

容器の蓋は、閉めておいても少し開けておいてもどちらでも構いません。蓋を完全に閉めると水が蒸発しにくくなり、ホコリが入るのを防げるというメリットがあります。ただし、水の中の酸素が完全になくなってしまうのを防ぐため、水換えのタイミングで定期的に空気を入れ換えてあげるか、少しだけ隙間が空くような乗せるだけの蓋を選ぶのがおすすめです。

水温30度は危険!暑い夏を乗り切る冷蔵庫の裏ワザ

日本の本州の夏は、北国育ちのまりもにとって「命がけの季節」です。エアコンをつけていない閉め切ったお部屋は、すぐに水温が$30^\circ\text{C}$を超えてしまい、まりもがドロドロに溶けて枯れる原因になります。

まりもが快適に生きていける限界の水温は、だいたい$25^\circ\text{C}$までです。実際に、水温が高くなると自らエネルギーを消費し、体を構成する成分の分解速度が成長速度を上回ってしまい、中身がスカスカに「痩せる」ことが科学的な研究で分かっています。神戸大学などの共同研究グループが発表したデータによると、地球温暖化によって阿寒湖の夏場の水温が上昇した結果、マリモの厚みが減少している可能性が指摘されています。

水温が$30^\circ\text{C}$を超えると目に見えて元気がなくなり、さらに暑くなるとそのまま枯れて死んでしまいます。熱中症のような状態からまりもを守るために、日本の厳しい夏を乗り切るためのとっておきの裏ワザを覚えましょう。

7月〜9月は無理せず「涼しい冷蔵庫」へ避難させよう

夏の間の最も安全な置き場所は、なんと「冷蔵庫の中(または野菜室)」です。冷たい場所が大好きなまりもにとって、常に$5\sim10^\circ\text{C}$程度に保たれた冷蔵庫は天国のような場所と言えます。「暗い場所にずっと入れておいて大丈夫?」と心配になるかもしれませんが、夏の間の数ヶ月間であれば、冷蔵庫の中で眠るように過ごさせても全く問題ありません。

実際に、私の家でも7月に入るとまりもをガラス瓶ごと冷蔵庫のドアポケットに収納します。水換えのときだけ取り出して、秋になって涼しくなるまでそこで過ごしてもらいますが、毎年きれいな緑色をキープしたまま元気に秋を迎えてくれます。

氷を入れるのは逆効果?水温が急に変わる危険性

「水がぬるくなってきたから氷を入れて冷やそう!」とするのは絶対にやめてください。一見良さそうに思えますが、氷の周りだけが急激に冷え、溶けるとまたすぐに元の温度に戻るため、水温が激しく上下してしまいます。この急な温度変化はまりもに強い負担をかけてしまうため、冷やすなら容器ごと冷蔵庫に入れるのが最も優しい方法です。

まりもが茶色い・割れるトラブル解決と大きくする育て方

大切に育てていても、ある日突然まりものの様子がおかしくなることがあります。「茶色くなってきた」「形が崩れてきた」といったトラブルが起きたとき、慌てずに正しく対処するための救急箱のような知識を用意しました。

【新事実】まりもはペット!心を通わせる「会話」の育て方

ここで少し、まりもとの付き合い方について新しい視点をお話しさせてください。多くの人は、まりもをサボテンのような「ただ置くだけの観葉植物」だと思っています。しかし、実は毎日少しだけ触れ合ったり声をかけたりする「ペット」として迎えることで、圧倒的に長生きするようになるのです。

まりもは犬や猫のように鳴いたりはしませんが、体全体で体調を教えてくれます。水換えのときに、手のひらに乗せて優しくコロコロと転がしてあげてください。

「今日の肌触りはちょっと固いかな?」

「お水の匂いがいつもと違うかも」

といった小さな変化に気づくことができるようになります。

ただのインテリアではなく「うちの可愛いペット」として毎日名前を呼んで話しかけている飼い主さんほど、まりものの異変にすぐ気づき、手遅れになる前に対応できているという面白いデータもあります。ぜひ、あなたの大切な家族の一員として、愛着を持って接してあげてほしいと思います。

茶色や白は病気?枯れるサインと塩水の復活術

「まりものの一部が茶色くなって元気がなさそう」「白いふわふわしたカビのようなものがついている」

これは、まりもが風邪をひいているような、SOSのサインです。しかし、諦めて捨ててしまう必要はありません。適切な「治療」を行えば、見事に復活させることができます。

まりもが茶色くなる最大の原因は、光の当たりすぎによる「日焼け」か、水温が高すぎたことによる「夏バテ」です。また、白いモヤモヤは水の汚れから発生したカビや雑菌の仲間であることがほとんどです。これらの症状が見られたら、すぐに以下の治療を行ってください。

傷んだ部分をやさしく洗い流す「まりもののお風呂」

まずは、カルキの入った水道水を使って、水道の蛇口から出る弱い流水でまりもをやさしく洗ってあげましょう。手のひらの上でコロコロと転がしながら、白いモヤモヤや茶色く枯れてポロポロ落ちる部分を取り除いていきます。このとき、力を入れすぎてまりもを潰さないように注意してください。

最後の手段!0.5%の薄い塩水で元気を取り戻す方法

水洗いをしても元気がないときの特効薬が「塩水(えんすい)療法」です。まりもののふるさとである阿寒湖には、一部の温泉からわずかな塩分やミネラルが流れ込んでおり、まりもは少しだけ塩気のある環境を好む性質があります。

水1リットルに対して、5グラムの食塩(小さじ1杯程度)をよく溶かし、0.5%の薄い塩水を作ります。その中に、きれいに洗ったまりもを入れ、直射日光の当たらない涼しい場所(または冷蔵庫)で1週間ほど過ごさせてみてください。塩の持つ消毒効果と、水分を調整する力によって、茶色かったまりもが再び美しい緑色を取り戻す劇的な効果が期待できます。

バラバラに割れた・崩れたときの正しい丸め方

「水換えのときにうっかり落として割れてしまった!」「真ん中からパカッと分裂してしまった…」

おにぎりのように丸い形をしているまりもですが、実は1本の太い植物ではなく、細い糸のような藻(も)が無数に絡み合って球体を作っています。そのため、何かの衝撃で割れてしまうことはよくあるトラブルです。

割れてしまっても、まりもが死んでしまったわけではありません。中の藻はすべて生きていますので、人間の手で元の丸い形に戻してあげる「整形手術」をしてあげましょう。

手のひらで優しくコロコロ!おにぎりを握るように

やり方はとても簡単です。割れてバラバラになったパーツを集め、手のひらの上で、泥団子やおにぎりを作るように優しく丸めていきます。形を整えたら、水を入れた容器にそっと戻してあげましょう。しばらくは崩れやすいので、水換えのときも静かに水を流すように気をつけます。

糸で縛るのはあり?形を固定する裏テクニック

どうしても形が崩れてバラバラになってしまう場合は、綿の糸や細いミシン糸(緑色の糸が目立たなくておすすめ)を使って、まりもを十字に優しく縛って固定する裏ワザがあります。

「糸で縛って苦しくないの?」と思うかもしれませんが、全く問題ありません。数ヶ月ほど水の中で育てているうちに、新しい藻が伸びて糸を包み込み、自然と一つのきれいな球体に繋ぎ合わさっていきます。

1年で数ミリ?まりもを大きくする成長のコツ

「せっかく育てるなら、テニスボールくらい大きくしてみたい!」

そんな夢を持つ方もいるでしょう。まりものの成長スピードと、上手に大きく育てるためのコツをご紹介します。

結論からお伝えすると、まりものの成長は非常にゆっくりです。一般的にお家で育てる養殖のまりものの場合、1年で大きくなるサイズはわずか「数ミリ」程度と言われています。焦らずに、気長にその成長を見守る心の余裕必要になります。

市販の「まりもののお勧め栄養剤」って本当に効果ある?

お土産屋さんなどで売られている「まりものの栄養剤」は、絶対に必要というわけではありません。まりもは水と光、そして二酸化炭素があれば自力で栄養を作ることができます。 もし使う場合は、入れすぎに注意してください。栄養が多すぎると、水がすぐに腐ってしまったり、まりも以外の嫌な雑草(アオミドロなど)が大繁殖してまりもを覆い尽くしてしまう原因になります。まずは正しい水換えと置き場所を守るだけで、十分に大きく育ます。

実は偽物?お土産の養殖まりもと天然まりものの違い

「私の持っているまりもは、人の手で作られた偽物なの?」と心配になる方がいます。

北海道の阿寒湖に生息する野生の天然マリモは、1952年に国の「特別天然記念物」に指定されており、法律によって採取や持ち出しが厳重に禁止されています。そのため、現在お店で売られているお土産用のまりもののほとんどは、指定区域外(国内外の他の湖など)で採取された「本物のまりものの藻(糸状体)」を、工場で一つずつ丸めて球体にした「養殖(人工成形)」マリモです。

形は人の手で整えられたものであっても、中身はれっきとした「生きている本物のまりも」です。愛着を持って育ててあげれば、天然のものと同じようにちゃんと成長していきます。

まりもの正しい育て方のポイントまとめ

  • 「水換え・置き場所・夏の対策」の結論 週に1回(夏場は週に2回以上)の水道水を使った水換えを行い、直射日光の当たらないカーテン越しの優しい光が届く場所に置くこと。そして水温が上がってしまう厳しい夏場(7月〜9月)の間は、無理をせずに冷たい冷蔵庫(または野菜室)へ避難させてあげることが何よりも大切です。
  • 「トラブル解決と大きくする育て方」の結論 茶色く変色したまりもは「0.5%の薄い塩水」で優しく治療し、バラバラに崩れてしまった場合は手のひらで丸め直したり糸で固定したりして元の形に戻してあげましょう。ただの植物ではなく「ペット」のように毎日名前を呼びながら変化を察知し、1年で数ミリというゆっくりした成長を焦らず温かく見守ってあげてください。
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